10/19(木)に私の2冊目の著書となる『プロジェクトマネジメントの本物の実力がつく本』を出版します!!
どんな本?
前著『プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本』は単なるフレームワークの解説ではなく、プロジェクトマネジメントの実践的かつ体系的なノウハウを提供することを目的として執筆しました。
そして、シリーズ2冊目となる本書は「スキルだけではプロジェクト成功しないよね」という問題意識をもとに、「じゃあ何が必要なのか?」を考えて書いた本です。もちろん、プロジェクトマネジメントのスキルは必要不可欠なのですが、それだけでは継続的に高い確率で成功させていくことはできないのがプロジェクトの難しいところです。
普段プロジェクトに関わっていると、しばしば「話が通じる人には特に工夫を凝らさなくてもスッと通じる」のに、「わかってない人はいくら説明しても伝わらない」という現象に出くわします。
これは大雑把に言うと経験やリテラシーの問題なのですが、ほとんどのプロジェクトではタイトな予算やスケジュールが決まっている中、「よーいドン!」でみんなが一斉に走り出してバトンリレーをしなければならないため、誰かが明後日の方向に走り始めたり、バトンの渡し方を知らなかったり、転んでいたりすると、レースは成立しなくなります。
(そして往々にして、偉い人に限って明後日の方向に走っていってしまうのも、「あるある」な光景です……。)
そこを何とかするのがプロジェクトマネージャーの仕事だったりもするのですが、余裕のない中でプロジェクト関係者全員をイチから教育するわけにもいかず、やはり限界はあります。また、普段の仕事では立場や人間関係があるため、常に正しいと思うことをそのまま言えるわけでもありません。
どちらかというと、経験豊富なプロジェクトマネージャーは多くの場面で「そうじゃないんだよなぁ……」と思っていても、それをグッと飲み込んで、何とか業務上のコミュニケーションやプレゼン資料の創意工夫などで周囲を正しい方向に導こうとしている人がほとんどでしょう。
プロジェクトを成功させるために必要な考え方やマインドセットをひとまとめにして、多くの人がそれをプロジェクトを実施する際の前提知識とすることができれば、どれだけプロジェクトの成功率を上げることができるだろうか。そして、それらの考え方を元に様々な環境で多様なプロジェクトを成功させていくことができれば、それは「本物の実力」と言えるのではないだろうか。これが本書を執筆する際に考えたことです。
本書ではこの考えをもとに、具体的に下記のようなテーマについて書いています。
- ・なぜ日本の組織はプロジェクトが下手なのか? その社会的な要因や背景は何か?
- ・若い人の労働観が理解できない! どう対応するのがいい?
- ・プロジェクトはなぜ難しいのか? その心理的な性質はどんなものか?
- ・プロジェクトが得意な組織とそうでない組織は何が違うのか?
- ・プロジェクト人材はどうやって育てればいいのか?
- ・なぜ優秀な若手が辞めてしまうのか?
- ・どんなコミュニケーションが望ましいのか?
- ・プロジェクトで必要なリーダーシップとは?
- ・プロジェクトが炎上したらどうしたらいい?
- ・ストレスマネジメントってどうやったら身につく?
- ・プロジェクトマネージャーのキャリアってどうやって設計したらいい?
歴戦の猛者であるシニアクラスのプロジェクトマネージャーから飲み会でこっそり教えてもらうような話をたくさん書いています。
先行発売&「はじめに」PDF無料公開!
書籍は10/19(水)から全国で発売しますが、新宿・紀伊国屋と池袋・ジュンク堂では約1週間前(10/10-12ごろ)から店頭で早めにお手にとっていただくことができます。
また、今回は翔泳社さんの了解をいただいて、本書の「はじめに」と目次の部分を無料公開することができました!!
書籍より引用
下記リンクよりダウンロードしてお読みください。
https://drive.google.com/file/d/1XRCqF8wcyndEQEpEkKXzGcmXh_H95rC8/view?usp=drive_link
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