こんな人はプロジェクトに入れてはいけない!
橋本:皆さんこんにちは。パラダイスウェアの橋本です。
中島:中島です。
古長谷:古長谷です。
橋本:だれプロラジオ第7回。
中島:7回です。
古長谷:はい。
橋本:テーマは?
古長谷:「こんな人はプロジェクトに入れてはいけない!」です。
橋本:今回も突っ込んだ話を。
中島:そうですねー、生々しいテーマですよね。
橋本:どうですか、どんな人がいたら嫌ですか。
橋本&中島&古長谷:・・・・・・(爆笑)
どんな人が嫌か
中島:どんな人が居たら嫌か…。
橋本:デザイナー目線で「こいつやりづれえなー」みたいな。
中島:まあ、言うことがコロコロ変わられるともちろん嫌ですよねー。そういうのはあるけど、そういうことじゃないのか。
橋本:いやいや、それも一つだと思いますよ。
中島:何ですか。立場上違いますよね? 多分、皆さん。
橋本:僕はプロジェクトに入れるか入れないかを決める人なので、かなり決定的な基準を持ってないと仕事ができない。
中島:ここが崩れていると…。
橋本:変な人がいっぱい入ってきちゃう。
中島:みんな不幸の始まりになっちゃうってことですよね。
橋本:古長谷さん的には?
古長谷:私は選んでもらうことと選ぶこと両方あるんですけども、トラブルが起きちゃうことってプロジェクトは当たり前なので、そこを責めるような人とか、責任転嫁するような人が嫌ですね。能力的なことっていうよりも、パーソナルな部分はすっごく気を付けてます。
橋本:多分僕それ、ほぼ正解だと思っていて。超有名企業のね、副社長の人と、一度たまたまお酒の席一緒にさせてもらうことがあって。
結構前の話だから、その時はあんまピンときてなかったんだけど、言われたのが、「橋本くんね、人材は良い人を採用しなさい」と。「できるかどうかじゃなくて、良い人を採用しなさい」って言われたんですよ。
そして、その当時からとても有名な会社だったんだけど、今は新しい事業がバンっと当たっていってて、その時に「そうすれば失敗しないから」って言われたんですよ。
中島:なるほど…。
橋本:優秀な人をみんな入れたいじゃないですか、プロジェクトにね?
中島:そうなんですよ。
変な人を入れない
橋本:だけど、僕もそのあと何年もいろんなプロジェクトやってわかったのは、変な人がプロジェクトに入ると、ダメージがエグいんですよ。
中島:あー、腐ったみかん的な?
橋本:腐ったみかん的な話ですね。例えばね、どういうことかっていうと、嘘をつく人、「やります」って言ってやらない人。とか、逃げる人、大事な打ち合わせに来ないとか、タスクが振られないように逃げる人とか。あとコミュニケーションがトゲトゲしい人。これね、すごいダメージで大きいんですよ。
中島:わかります。
橋本:これもね、ちょっと自分の胸が痛いところでもあるんですけど、20代のね、「俺はやってるぜ、いけてるんだぜ」って思いこんでいる若者、僕もそういう感じでした。
中島:僕もそうでした。
橋本:でしょう? トゲトゲしいじゃないですか。
中島:いちいち、やらなくて良いトゲを出してくるんですよ。要らないからそれ、って。
橋本:そういうのはある程度はしょうがないと思うんだけど、ネガティブに入りすぎるとね。能力に差があるのって厳然たる事実なんで、できない人を執拗に責めるとかね、陰口を言うとか。
古長谷:ああ、ありますね。
橋本:よくあるのが、最近は Slack 流行ってるんだけど、チャットツールって昔からあって、一日中、「誰それがむかつく」とか「使えねー」とかみたいなのを延々やり取りしている人とかが居るんですよね。そういう人がプロジェクトメンバーに1人居ると、本人は出てないと思ってるんだけど、確実に周りに悪影響を与えていく。
古長谷:空気がね、悪くなるんですよね。
橋本:モチベーションがすごい下がっていくっていう…。
中島:淀んでいくんですよね。
橋本:仮にその人が頭抜けてて、平均から高いパフォーマンスを出してるとしても、全体が落ちていくので全然収支合わないんですよね。
プロジェクトマネージャーって、やっぱりそのプロジェクトの品質であったりとか、コスト、納期に対して責任を持たないといけないので、変な人が入ったあとに対処しないといけないのも自分だし、リカバリー対策を打たないといけないのも自分なので、ものすごくしんどいんですよ。それで「変な人を入れないことだよ」って言われたのはそういうことですね。
中島:だからやっぱり若いときって、「仕事できるやつが集まってれば良いもんができる」って思いがちじゃないですか。
橋本:思うよね。思う思う、僕もそう思ってた。
古長谷:性善説で生きてるんですよね、多分。
橋本:性善説っていうかチームワークっていうことをあんまり理解してない。
古長谷:ああ…「みんな意地悪するんだ」ってくらいで私はびっくりするんで。橋本さんに言われて「それ妨害されてるよプロジェクト」って気づいたりするくらい。「え? いいもの作るために頑張るんじゃないの、みんな?」みたいな。当たり前がズレてたりするんですよ。
中島:本当にあるんですよ。「気に入らない」っていうことでいろいろやってくるっていうことあるみたいですからね。僕はあんまそういう経験はないんですけど。
橋本:僕も受け取らない人なので、多分そういうのやられてるんだけど、明確に妨害されたときは…(※自主規制🈲)
橋本:僕は根はすごくおおらかな人なんですよ。そういうジャッジとかあんま人に対してやりたくないんです。
中島:うんうん。
橋本:だけど、プロジェクトとか、自分の会社に対しての責任があるからやらざるを得ないところがあって。もし、変な人が関わってきたり…これは選べないこともあって、例えばクライアント側が変な人が入ってたら、その発注担当者は受注するまでどんな人かはある程度わかるけど、「この意思決定する人はすごい感じの悪い人でした」みたいなことも普通にあって。
これは選べないので、じゃあどうするかっていうのは都度都度対応せざるを得ないんだけど…。プロジェクトの中に居ると、お客さんとか会社に対して約束したことが果たせなくなるのでとても大変なんですね。
だから本当に、「君、この仕事向いてないと思うから」みたいな話もしないといけないし、そこに至るまでに「リカバリーするためにこういうことをやってください」とかやるんだけど、パフォーマンスとして発揮されないこともあるわけですよね。
これは別に変な人じゃなくても、要求レベルとその人のパフォーマンスが合わないことって誰にでもある話なので、単純にアンマッチの話なんですけど、そういうのをハンドリングするのはね、PMの仕事なんで、だからお互いにとってアンマッチな状態が長く続くのって不幸なんですよね。プロジェクトにとっても不幸だし、パフォーマンスを発揮できない状況に居る人にとっても不幸なんで、本当は入らないほうが良いわけですよね。
いい人、変な人ってどんな人?
中島:今回タイトルがね、「こういう人とやらないほうがいいよ」みたい話になると、言い方悪くなっちゃうんですけどね。悪口っぽい。でもそういうことじゃなくて、さっき仰ってた「優秀な人で構成する」んじゃなくて「良い人で構成する」ってどういうことなんだっていうのをもう一回考えた時に、良い人ってどういう人かっていうと、やっぱ僕は単純に一言で言うなら「誠実な人」かなって。
橋本:ほんとそこに尽きますよね。
中島:僕もテンション上がって、飲み会とかで悪口っぽい感じで笑い取るみたいなことってあったりするんですけど、でも僕が心掛けているのが「本人に直接言えない悪口は言わない」っていう。
本人に直接悪口言いながら、その人との関係があるから言えることで、ちょっと笑いになるみたいなのは全然アリじゃないですか。だけど陰口ってほんと良くないと思うんですよね。
橋本:なんだろうな、愚痴と陰口もまた違うんですよね。「こういう事があって、こういう人で、こうなっちゃった」みたいな話って愚痴なんだけど、陰口って自分の地位を高めるために他人を落とすみたいなところがあって。
中島:おぞましいですね。
古長谷:鳥肌が…。
橋本:でもよくあるじゃないですか。
いい人と変な人の違い
中島:わりと清浄化された世界にずっと居過ぎてて、あんまりそういう人に最近会わないんですよね。
橋本:良いことじゃないですか。
中島:ね?
古長谷:ほとんどないですね。年1か、2年に1回くらい会うと「おおう…」っていう。
橋本:そういう人って、時間の使い方とか脳みその使い方が間違ってるんですよね。要は他人を落とすことに専念してるわけじゃないですか。マトモな人、良い人は、自分が何をできるかに時間とか思考を投資するんで、こういう人ってスキルが上がっていかないんですよ。そういう人で集まって、ちっちゃい仕事をやるしかないみたいな。
中島:そういう集まりになってっちゃうっていうことですよね。
橋本:それはあるかな。だから大きい枠で会社とか大きなプロジェクトに自分が入るかどうかを決めるときは、そういう人が溜まっていないかどうかっていうのを確認したほうがいい。
中島:それは大事ですね。
変な人と関わらないコツ
橋本:これも見極めなんですけど、自分が入る側でこのプロジェクトとか会社が大丈夫かどうかを見極めるときに大事なポイントは、僕絶対トイレに行くんですよ。トイレが汚い会社はやめたほうがいいです。人心が多分荒んでるので。
今って大体オフィスビルってメンテ会社が入っていて、清掃とかやってるから綺麗だと思うじゃないですか。でも違うんですよ。プロジェクトが常に荒廃していて、人心が荒んでいる企業のトイレはやっぱ汚いんです。これね、僕は絶対やるんです。
中島:これちょっと良いですね。見てみよう、これから。
橋本:ぜひ。
橋本:あともう一つあった。エレベーターで社員の人も一緒に乗るじゃないですか。自社のビルで我先にって社員が入っていくところでは、仕事しないほうがいいです。
古長谷:確かに…。
橋本:ちゃんとしてる会社は、社員の人が持ってくれたりとか、ボタン押しておいてくれたりとかやっぱりするんですよ。
中島:開けておいてくれたりとか、「何階ですか」とか。
橋本:パッと見たときに、自社社員でもそういうことをやるし、見たことがない顔だったりとかスーツ着てたりとかしたらお客さんだってわかるので、別に小学校じゃないので言われなくてもやるんですけど、そういうことができない人たちが居る会社だと、ねえ?
中島:僕、昔居た会社で、開発の人が多い会社だったんですけど、営業の方って基本的に人と接することが多いからそういうこときちんとしてる方多いんですけど、開発の人って、あんまり知らない人といっぱい喋ることってないから、お客さんが来られても別に挨拶するでもなく、チャカチャカチャカチャカチャーみたいな人が多いかと思いきや、開発の人間でも「お客さんが見えたらきちんと挨拶するように」っていうところで、全然開発の人たちがいっぱい居る階とかでもマインドが全然違うんですよね。気持ちいいんですよ、なんか。
橋本:細かい話で、小学校的な話なんで、ね? わざわざみんな言われなくてもやると思うんですけどね。
中島:道徳みたいな話ですよね。
橋本:そう。そうなっちゃうんであれなんですけど、でもやっぱりね、空気としては全然違うので。
中島:単純にね、挨拶ちゃんとできない奴は駄目ですよ。
橋本:(笑)
中島:ほんとに基本的なことですけどね。
橋本:まあ、ソフトウェアエンジニアはね、内向的な人が多いんで…。
中島:まあ、それはそうなんですけどねー。
終わりに
橋本:そういうことができているからって、じゃあちゃんとプロジェクトできるのかっていうとまたそうでもなかったり、中に入った途端、高圧的になる人も居るので、難しいところではあるけど…ま、一つのね、見分け方として、おまじない的に考えていただけると。
中島:確かにそうですね。
橋本:というわけで、この辺も多分話が尽きないと。
中島:そうですね。
古長谷:そうですね。
橋本:じゃあ、一旦終わりたいと思います。
古長谷:はい。
橋本:ありがとうございました。
中島:ありがとうございました。