怪しいサロンより頼れるメンター
橋本:皆さん、こんにちは。パラダイスウェアの橋本です。
中島:中島です。
古長谷:古長谷です。
橋本:だれプロラジオ第13回、今回のテーマは?
古長谷:「怪しいサロンより頼れるメンター」です。
橋本:どういうことかっていうと、相談する相手をちゃんと選びましょうっていう話ですね。
中島:そうですね。
サロンビジネスとは?
橋本:古長谷さん、サロンカルチャー詳しいよね?
古長谷:そうね、一時期は詳しかったです。マーケティングとして、どれだけ儲かるのかとか、どういう人が入っていくのかとか、集客手法みたいなのを2年ぐらい研究していました。
中島:研究して。なるほど。
橋本:あれはやり方として学ぶこともあるけど。あれって、あくまでビジネスなんで。
中島:そうなんですよね。
橋本:いい表現じゃないけど、いわゆる情弱ビジネスです。
中島:そうですね。
橋本:そういうものに頼りたい気持ちは、僕もすごくわかる。
中島:わかりますね。
橋本:けど、そうじゃなくて、身近にいる頼れる人を探したほうがいいんじゃないかっていうのが今回のテーマなんですよね。
中島:そうなんですよね。結局、食いものにされちゃって、本質的な問題解決に至らないことが多いんですよね。
橋本:そう。これ、いろんなビジネスに言えることなんですけど、本当にいいアドバイスが得られるとするじゃないですか。そしたら、卒業しちゃうんですよ。卒業するとビジネス成立しないから。お金を払ってもらえないので。
中島:ずーっと、生徒でいてほしいんですね。
橋本:そう、そう。それをやるために洗脳して信者にするってよく言いますけど、盲目的に「そうです、その通りですよね!」みたいなことを言ってくれる人をいかに増やすかみたいなビジネスですよね。
中島:そうですね。
橋本:「ファン」とも違うんですよね、「信者」ってね。
中島:そうですね。違いますね。
橋本:何が違うかというと、情弱ビジネスをやる側は「一人当たりいくらの金額をどれくらいのスパンで払ってくれるか」を最大化するためにやるわけですよね。
で、そういうビジネスにお金を払う側は何にお金を払うかっていうと、自分が不安に思っていることとか、お金を払うことで不安が解消できたりとか、自分が成長できたという感覚を得られるかどうかなんですけど。本当の「いいアドバイス」って本人が努力しないといけないので、そこが違うんですよ。
中島:そうですね。
橋本:本人が努力して、その努力が正しかったとしても成果に結び付くかどうかはまた別の話だったりするので。アドバイスが正しくても、本人が努力して成果が出るのに、やっぱり一定の期間が必要だったりするわけですよね。だから、そのへんを真面目にやるとビジネスになりづらい。
古長谷:そうなんです。
中島:だから、誤解のないように言っておきたいのは、サロンがすべて、うさんくさいわけではなくて、全然。悩んでる人の心につけ込んだ悪いビジネスとしてのサロンていうのがあるから、そういうのには引っ掛からないように、もっと身近に利害関係なく自分の成長にとっていいことを言ってくれたりとか、道を示してくれるメンターと付き合ったほうがいいですよねっていう話なんですよね。
古長谷:結構、一時、まだ流行ってるかもしれないけど、「女性向けの起業サロン」みたいな。すごく流行ってますよね。
橋本:そういうのって、めちゃくちゃあるでしょ。
古長谷:まだあるかもしれない。
橋本:地方とかは今でもめちゃくちゃあると思う。
古長谷:「このセミナー行こうと思ってるんだけど、どう思う?」っていうのを聞かれた時期がすごく多くて。60万円くらいです。
橋本:もう、60万円払おうかどうかって考えちゃう人って、身の周りにそういうノウハウを持っている人がまったくいなくて、そこに一縷の望みをかけてるわけなので、そこの状況とか心理自体はすごく分かる。それにいってしまうと…。もちろんビジネスとしては成立していて、その対価として60万円払っているわけなので別に違法ではもちろん、ないですが。
中島:ないですね。
橋本:だから悪いこととは言い切れない。言い切れないっていうか…。
古長谷:言い切れないです。
なぜ高額なサロンが多いのか?
橋本:ただ、そういう人って、60万円払っちゃう人って検索の仕方がわかんない人達だったりしますね。
中島:わかんないんですよ。どう調べていいかわかんないんですよ。
橋本:だから、大したノウハウでもないものが60万円になっちゃう理由として、そこに宣伝費とかが入っているから60万円になっているというのもある。その宣伝費を払うことで、ようやくその検索できない人に届いたっていう言い方もできる。
古長谷:そうですね。
橋本:よくネットとかで見かけるのが、プログラミングできる人からみたら、「本を2、3冊買ってやればいいのに」というレベルのノウハウを “これで独立できます!” みたいなパッケージングして「100万円です」って売ってる、みたいなのですね。ただ、それも「パッケージングして人に届けるところに100万円かかってるんです」って言われれば、やっぱり、ビジネスやる側としては、「まあそうかな」って思う部分もあります。
パッケージでは問題解決が難しい
橋本:物事のノウハウってだいたい共通項あるんですけど、例えばプロジェクトの進め方で悩んでたりとか、会社で人材が安定しないみたいな悩みってのは、どの企業でも共通する部分があるんだけど、個別個別で、その悩みは微妙に違うわけです。そこに細かくオーダーメイドでやると、進め方であったりとか、解決策を提示するっていうのもすごく大事なポイントなんですよね。
そこにサロンみたいにパッケージしたものをドンって渡されても、「えっ…」ってなっちゃうというのはありますね。それよりも、アフターケアとか、細かいサポートみたいなところをしてくれるメンターみたいな人がいると、キャリアですごく助かるだろうなと思いますね。
中島:そうですね。
古長谷:サロンでいいなと思ったのは、いろんな人の悩みを聞いて相手のことを知るとか、環境を知るとか、そういう意味での活用の仕方はあるんですけど。なかなかサロンもあって、メンターもいてみたいな、バランスのいい人間関係の作り方って難しいなあと思いますね。
それぞれのメンターについて
橋本:古長谷さんのメンターって?
古長谷:橋本さんです。
橋本:だけ?
古長谷:ではないです。
橋本:何人もいるよね。
古長谷:はい、何人もいます。
橋本:中島さんは?
中島:僕は、もちろん橋本さんもそうなんですけど、あんまり人に頼らないですよね。
橋本:デザイナーとしてのメンターっているの?
中島:いないですね。
橋本:ほう。僕もプロマネとしてのメンターっていないんですよ。でも、自分にとって一人だけ師匠がいて、大学、大学院時代の指導教官は今でも「先生」って呼んでいる。だからもう、師弟の関係で。僕、キャリアの途中まで学者になりたかったんだけど、その業界が食えなかったから IT の世界入ったんですよ。師匠はすごくフラットな人だから、「もう業界も違うんだし、お互い人間としてイーブンでいこう」みたいなこと言われたんだけど。「いやいや、僕にとっての師匠は先生だけなんですよ!」と返して、今でも「先生」と呼んでいます。
別に、今の僕の会社経営として直接アドバイスもらえるわけじゃないんだけど、会って話すとなんとなく気分的に変わるみたいなのがあって。そこで大事なのが探し方ですよ。古長谷さんはメンターはどうやって探したんですか?
古長谷:直接の上司ではない仕事の関係者の方が多いですね。前職の会社でお会いした頃からずっと尊敬してたので。
橋本:じゃあ、仕事のつながりでメンターをみつけている。
古長谷:そうですね。
橋本:あれだよね、僕へのアプローチは会社のお問い合わせから来たんだよね。
古長谷:そうです。facebook メッセンジャーでしたね。
橋本:facebook メッセンジャーか、そうだ、そうだ。だから自分からアプローチするんだよね。
古長谷:基本的に興味がある方とか、いいなと思う方とかは自分からアプローチしますね。
中島:グイグイいくんだ。
古長谷:講演会とか、本出されてたりとか、いいサービス出してたら、「ここが素晴らしかったです。ありがとうございます。」っていうアプローチします。
中島:すごいな。俺、できないな。それ。
まとめ
橋本:自分からアプローチして関係を作っていくっていうのは、結構、そこで営利とか実利を求めてわけではないので、あれなんだけど。でも波長とか相性みたいなものもあるからね。タイプとか。
中島:それはありますね。
古長谷:そうですね。その瞬間だけの人もいれば、もう3年、5年とお付き合い続けていただける人もいるっていうのは、やっぱり人としてのなんか相性というのが、合っていたのかなって。
橋本:あと、メンターってたくさんいる必要はないので、これからメンター、キャリアを考える中で、メンターを欲しいなって思う人は、ピンときた人にコンタクト、メールとか取ってみて環境を作っていくのがいいんじゃないかって思いますね。
中島:そうですね。
橋本:そう。お金をいきなり払うよりはね。そうなるとビジネスの関係になっちゃう。
中島:そうですね。
橋本:という感じですね。ということで、だれプロラジオ第13回、「怪しいサロンより頼れるメンター」ということでお送りしました。ありがとうございました。
中島:ありがとうございました。
古長谷:ありがとうございました。