今回は仕事でよくお世話になっているモンスター・ラボさんからお声がけをいただいて、発注者として新規事業で気をつけるべきポイントというテーマで講演を行ってきました。
成功する新規事業はここが違う! 明日から上手に開発会社と付き合っていくための10の方法
私は18年のキャリアの中で発注者側や受託側、社員やフリーランス、経営者として様々な立場で新規事業に関わってきました。
その多くはプロジェクトマネージャーとしての関わり方でしたが、経験の中でプロジェクトを成功させるには立場によって気をつけなければいけないポイントが違うことに気づきました。
また、受託側は数多くのプロジェクトを請けるため比較的新規事業の経験値が溜まりやすいのですが、一方で発注者側ではよほど大きな企業でないと新規事業を実施する頻度はそれほど高くないためにノウハウが溜まりづらいという状況があることにも気づきました。
さらに、日本ではどうしてもまだ「金を払う側が偉い」という考え方が根強いために、プロジェクト開始後に受託側が発注者に対して新規事業成功のために必要なマインドセットやノウハウを伝えづらいという状況があり、それが結果的に失敗に繋がって誰も幸せにならない、というケースがよくあることも理解するようになりました。
新規事業は大きな投資が動き、また関わる人も知恵と精神力を振り絞って長期間携わることですので、単に考え方やノウハウを「知らない」だけで失敗するのはまさに社会の損失で本当にもったいないことです。
この問題をどうやって解決していけばいいかということをずっと考えてきたのですが、今回とても良い機会をいただいたので、新規事業やプロジェクトを成功させるために必要な考え方やノウハウをまとめてみようと思い立ったのでした。
それが下のスライドです。
発注者として明日から上手に開発会社と付き合っていくための10の方法
詳細はスライドを見ていただければと思いますが、話の核としてあるのは下記3つのポイントです。
・ITを取り巻く日本の危機的状況
・パートナーシップの重要性
・仮説検証の重要性
また、「ある日突然、新規事業担当者に任命された」人が困りがちな予算や決裁の取り方などの細かいノウハウにも触れています。
少しでも新規事業の成功率が上がり、より日本と世界が豊かになることを祈っています。